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犬将軍日記

2026/09/29

大雨の日、サッシから水があふれそうになったら。水抜き穴とレールの「5分掃除」で室内への吹き込みを防ぐ

大雨の日、サッシから水があふれそうになったら。水抜き穴とレールの「5分掃除」で室内への吹き込みを防ぐ

「この前の大雨のとき、掃き出し窓のレールに水がたまって、もう少しで部屋に入ってきそうだった。雨漏りですか?」

秋の長雨や台風のあと、こういう電話をいただくことがあります。

お話を聞いて現地に伺うと、実は雨漏りではなく、サッシの下のレールにある「水抜き穴」が砂やホコリで詰まっているだけ、ということがけっこう多いです。

水抜き穴が詰まっていると、レールに入った雨水の逃げ場がなくなって、レールの中に水がたまっていきます。

風が強い日だと、たまった水が室内側に押し出されて、窓の下のフローリングや巾木を濡らしてしまいます。

ここを掃除するだけで直るなら、業者を呼ぶほどのことでもありません。

道具も家にあるもので足ります。

今日は、サッシの水抜き穴とレールの掃除の仕方を、なるべく具体的に書いてみます。

台風シーズンの今のうちに一度やっておくと、次の大雨で慌てなくて済みます。

サッシのレールには、もともと水が入るようにできている

最初に知っておいてほしいのは、サッシのレールには雨の日に水が入ってくるのが普通だということです。

窓を閉めていても、外側の障子(ガラスのはまった建具)とレールの間にはわずかな隙間があります。

雨が窓ガラスをつたって落ちれば、その水はレールの中に入ります。

強い風が吹けば、隙間から押し込まれる水の量も増えます。

アルミサッシは、この入ってきた水を外に逃がす前提で作られています。

レールの底に小さな穴が開いていて、そこから下枠の内部を通って、下枠の外側の面にある「水抜き穴」から外に出ていく仕組みです。

外から窓の下を見ると、下枠の外側の面に小さな長方形の穴や、小さなプラスチックのフタがついているのが分かると思います。

これが水抜き穴です。

フタがついているのは、外から強風が吹き込んだときに水が逆流しないようにするためで、水が出るときだけ開く弁のような作りになっているものが多いです。

つまり、レールの中に水が入ること自体は問題ではなくて、その水が出ていかないことが問題なんです。

水抜き穴が詰まる原因

詰まりの原因として多いのは、次のようなものです。

  • 砂ぼこりや土。風で飛んできたものがレールにたまって、雨で流されて穴に集まります
  • 落ち葉や花びら、植木の土
  • 虫の死がい、クモの巣
  • 冬の間にたまった凍結防止剤や泥
  • 外壁や窓まわりの汚れが流れてきたもの

新潟の場合は、海に近いエリアだと風で運ばれてくる細かい砂が多いですし、春先には黄砂もあります。

雪国ならではなのは、冬の間に雪で窓まわりが汚れて、雪どけ水と一緒に泥がレールに流れ込むことです。

春にサッシのレールを見ると、茶色い泥がこびりついているお宅がけっこうあります。

それから、案外多いのがクモです。

水抜き穴の奥はクモにとってちょうどいい隠れ場所らしく、巣を張って、そこにホコリがからんで詰まっていることがあります。

1年くらい掃除していないサッシだと、レールの角に砂がたまって、穴の入口がほとんど埋まっている状態も珍しくありません。

大雨の日、サッシから水があふれそうになったら。水抜き穴とレールの「5分掃除」で室内への吹き込みを防ぐ

掃除の前に、詰まっているかどうか確かめる方法

いきなり掃除を始める前に、今の状態を確かめておくと効果が分かりやすいです。

やり方は簡単で、晴れた日にレールに少しだけ水を流してみます。

コップ半分くらいの水を、レールの一番外側の溝にそっと注いでください。

水抜き穴が生きていれば、少しすると外の下枠のあたりから水がちょろちょろ出てきます。

いつまでたってもレールに水が残っている、外に水が出てこない、という場合は詰まっている可能性が高いです。

ここで注意したいのは、水を入れすぎないことです。

詰まっているサッシにたくさん水を入れると、それこそ室内側にあふれます。

最初は少しずつ入れて様子を見てください。

用意するもの

家にあるもので十分です。

  • 掃除機(すき間ノズルがあると楽です)
  • 使い古しの歯ブラシ、または細いすき間用のブラシ
  • 割りばし、または竹串
  • 古いタオルや雑巾
  • 水を入れたペットボトルか、じょうろ
  • ゴム手袋

100円ショップで売っているサッシ用のブラシがあれば、それも使えます。

先が細くて、レールの角に入りやすい形のものが多いです。

金属のワイヤーや針金のような硬いものは、あまりおすすめしません。

水抜き穴の奥のパーツや弁を傷めてしまうことがあります。

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水抜き穴とレールの掃除手順

1. 乾いた状態で、まず大きなゴミを吸う

いきなり水を使うと、砂が泥になってかえって取りにくくなります。

最初はレールが乾いている状態で、掃除機のすき間ノズルで砂やホコリを吸い取ってください。

窓を半分開けて片側ずつやるとやりやすいです。

障子の下に隠れている部分も忘れずに。

2. ブラシでレールの角と穴の入口をかき出す

掃除機で取りきれない、こびりついた汚れや角にたまった砂を歯ブラシでかき出します。

かき出したものを、もう一度掃除機で吸います。

レールの底にある小さな穴(レールの中から下枠の内部へ水を落とす穴)もこのとき確認してください。

細長い穴が数か所開いていることが多いです。

ここに砂が詰まっていたら、割りばしや竹串で軽くほじるようにして取ります。

3. 外側の水抜き穴を掃除する

外に回って、下枠の外側の面にある水抜き穴を見ます。

フタがついているタイプなら、フタを軽く押して中をのぞいてみてください。

中にクモの巣やゴミがあれば、竹串や細いブラシでかき出します。

フタは外せるものと外せないものがあります。

無理に引っ張ると折れることがあるので、外れにくいものはつけたまま掃除したほうが安心です。

2階の窓は外から手が届かないことが多いので、無理はしないでください。

脚立に乗って身を乗り出すのは危ないです。

2階は室内側からレールの掃除をして、水の流れを確かめるところまでで十分です。

4. 水を少し流して、ちゃんと抜けるか確かめる

最後に、最初と同じようにレールに少しだけ水を流して、外に抜けていくか確認します。スムーズに出ていけば完了です。

まだ流れが悪いときは、穴の奥にゴミが残っていることが多いです。

もう一度竹串で軽く探ってみてください。

5. 水気を拭き取る

最後にレールの水気を雑巾で拭き取って終わりです。

慣れれば窓1か所あたり5分くらいでできます。

全部の窓をやるのは大変なので、まずは雨が当たりやすい面の掃き出し窓から始めるのがいいと思います。

南面や西面など、台風のときに風雨を受けやすい方角の窓が優先です。

大雨の日、サッシから水があふれそうになったら。水抜き穴とレールの「5分掃除」で室内への吹き込みを防ぐ

大雨の最中に、水があふれそうになったら

掃除が間に合わないまま大雨の日を迎えて、レールに水がどんどんたまってきた、ということもあると思います。

そのときにできることも書いておきます。

まず、窓は開けないでください。

水を外に出そうとして窓を開けると、風と一緒に雨が一気に入ってきます。

次に、窓の下の床にバスタオルや古いタオルを何枚か敷いておきます。

フローリングは水を吸うと表面がふくらんだり、継ぎ目が浮いたりするので、床に水が届く前に受け止めておくのが大事です。

レールにたまった水は、雑巾やスポンジで吸い取ってバケツにしぼる、というのをくり返すしかありません。

地味ですが、これがいちばん確実です。

雨戸やシャッターがある窓は、台風が近づく前に閉めておくと、ガラス面に当たる雨の量がかなり減るので、レールに入る水も少なくなります。

雨がやんだら、濡れた床はしっかり乾かしてください。

巾木の裏や床の継ぎ目に水が残っていると、あとでカビやシミの原因になります。

そして晴れた日に、今日の手順で水抜き穴の掃除をしておいてください。

やってはいけないこと

掃除のときに気をつけてほしいことも書いておきます。

水抜き穴をコーキングやテープでふさがない

たまに、「ここから虫が入ってくるから」「ここから水が入ってくるように見えたから」と、外側の水抜き穴をコーキング材でふさいでしまっているお宅を見かけます。

これをやると、レールに入った水の出口がなくなるので、大雨のときに室内側にあふれやすくなります。

水抜き穴は水の出口なので、ふさがないでください。

虫が気になる場合は、サッシメーカーや部品メーカーから水抜き穴用の防虫キャップが出ているので、そういうものを使うのが安全です。

高圧洗浄機を直接当てない

外壁の掃除のついでにサッシまわりに高圧洗浄機を当てたくなりますが、レールやサッシのすき間に向けて強い水流を当てると、逆に水を室内側に押し込んでしまうことがあります。

サッシ内部のパッキンを傷めることもあります。

強い洗剤や酸性の洗剤を使わない

アルミサッシは、酸性やアルカリ性の強い洗剤で表面が変色することがあります。

汚れがひどいときも、薄めた中性洗剤くらいにしておくのが無難です。

大雨の日、サッシから水があふれそうになったら。水抜き穴とレールの「5分掃除」で室内への吹き込みを防ぐ

掃除しても吹き込むときは、別の原因かもしれない

水抜き穴をきれいにしても、台風のときに室内に水が入ってくる場合は、別の原因を考える必要があります。

ひとつは、サッシの性能を超える風雨が来ているケースです。

サッシには「水密性」という性能があって、JISでW-1からW-5までの等級が決まっています。

数字が大きいほど、強い風圧を受けても水が入りにくいサッシです。

古い住宅や、コストを抑えたサッシだと等級が低いことがあり、猛烈な台風のときはどうしても吹き込みが起きることがあります。

これは掃除では防げないので、雨戸やシャッターを閉める、窓まわりにタオルを置いておくといった対策が現実的です。

もうひとつは、戸車やモヘア(障子のすき間をふさぐ毛のような部品)が傷んでいるケースです。

障子のガタつきが大きいと、すき間から風と一緒に水が入ります。

窓を閉めたときにガタガタする、すき間から光が見える、という場合は部品の交換を検討したほうがいいです。

それから、見分けてほしいのが「サッシからの吹き込み」と「雨漏り」の違いです。

  • レールの中に水がたまっていて、そこから室内側にあふれている → 吹き込み・水抜き不良の可能性が高い
  • 窓枠の上のほうや、窓の横の壁紙にシミができている → サッシまわりの外壁やシーリングからの雨漏りの可能性がある
  • 窓の下の木枠が黒ずんでいる、ふくらんでいる → 長い間水が入り続けている可能性がある

窓の上や横からの水は、レールの掃除では直りません。

外壁とサッシのすき間のシーリング材が劣化していたり、壁の中の防水シートに問題があったりすることがあるので、早めに見てもらったほうがいいです。

放っておくと、壁の中の木材が腐ったり、カビが生えたりします。

新潟の住宅で、特に気をつけたいこと

新潟では、秋の台風や長雨のあとに冬が来るので、冬の前にサッシまわりを整えておくことをおすすめしています。

冬になると、水抜き穴に水が残ったまま凍ってしまうことがあります。

凍ってふさがった状態で雪どけ水や雨が入ってくると、出口がないのでレールに水がたまります。

秋のうちに穴をきれいにしておけば、水がたまりにくくなるので、凍って詰まる心配も減らせます。

それから、雪が窓の下に積もる家も多いと思います。

屋根からの落雪や、除雪した雪が窓の下に積もると、外側の水抜き穴が雪で埋まってしまいます。

雪で埋まったままだと、レールの水が抜けません。

窓の下にはなるべく雪を積み上げないようにしてください。

海沿いのエリアは、塩分を含んだ風でアルミが傷みやすいです。

レールの掃除のついでに、サッシの表面も水拭きしておくと長持ちします。

大雨の日、サッシから水があふれそうになったら。水抜き穴とレールの「5分掃除」で室内への吹き込みを防ぐ

年に何回やればいいか

目安としては、年に2回くらいで十分だと思います。

ひとつは今の時期、台風や秋の長雨の前後です。

夏の間にたまった砂ぼこりや虫を取っておきます。

もうひとつは春、雪どけが終わったころです。

冬の間に流れ込んだ泥や、凍結防止剤の汚れを取ります。

大掃除のタイミングでやっている方も多いと思いますが、年末は寒くて水を使う作業がつらいので、新潟だと秋のうちにやってしまうほうが楽です。

「うちの窓、ちょっと見てほしい」というときは

レールや水抜き穴の掃除は、ほとんどの場合は自分でできます。

ただ、掃除しても水が抜けない、窓の上や横にシミがある、窓枠が黒ずんでいる、障子のガタつきがひどい、という場合は、サッシ自体やその周りに問題があるかもしれません。

清新ハウスでは、雨漏りや窓まわりの点検、サッシの部品交換、断熱性能を上げるための窓の改修などのご相談を受けています。

窓の改修は国の補助金の対象になるケースもあるので、「どうせ直すなら断熱もよくしたい」という方はあわせてご相談ください。

「掃除したけど、これで大丈夫か見てほしい」くらいのご相談でもかまいません。

写真を送っていただければ、まずはそれを見てお返事します。


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