
「隣の家からシロアリが来ている」
ある梅雨明けの朝、新潟市西区のAさんのもとに隣家のオーナーからそう連絡が入りました。
Aさんが相続してから3年、ほとんど管理できていなかった実家の空き家。
まさかそこから近所に迷惑をかけていたとは、思いもよらなかったといいます。
空き家の問題は「自分の家が傷む」だけではありません。
放置が続けば、隣人・地域・行政を巻き込むトラブルに発展することがあります。
この記事では、Aさんの事例をもとに、新潟の空き家でシロアリが発生した経緯・被害の全容・そして防ぐためにできることを詳しくお伝えします。
事例の概要
物件: 新潟市西区 / 築45年木造住宅 / 空き家歴3年
Aさん(50代・会社員)は3年前に父親が亡くなり、実家を相続しました。
兄弟間で「売るか貸すか」の話し合いが長引き、その間ほぼ無人のまま。
年に1〜2回帰省はしていたものの、室内の換気や庭の管理までは手が回っていませんでした。
梅雨が明けた8月上旬、隣家のオーナーBさんから連絡が入ります。
「庭の木の根元にシロアリらしき虫が大量にいる。あなたの家から来ているのではないか」。
急いで確認に行ったAさんが目にしたのは、庭中に広がった雑草と、腐食が始まった縁側の木材。
床下をのぞくと、地面は湿気で黒ずみ、蟻道(シロアリが作るトンネル状の通路)が基礎のコンクリートを這い上がっていました。

なぜ新潟市西区はシロアリリスクが高いのか
新潟市西区は農業用水路・農業水路が網の目のように張り巡らされた地域です。
水路が近い土地は地面の含水率が高く、床下に湿気が上がりやすい環境にあります。
シロアリは湿気の多い場所を好み、腐食した木材を主食とします。
梅雨の時期に床下の湿度が高まると、わずか数週間で繁殖が加速します。
無人・換気なしという空き家の条件は、シロアリにとって格好の繁殖地です。
さらに今回のケースでは、放置された庭の草木がシロアリの「移動経路」になっていました。
地面を這うシロアリは植木や木製フェンスを伝って隣地へと侵入します。
庭の管理を怠ることが、近隣トラブルの直接的な引き金になったのです。

被害の全容と対処にかかったコスト
Aさんのケースでは、以下の対処が必要になりました。
① シロアリ駆除工事:約30万円
床下全体への薬剤散布と蟻道の除去。作業は専門業者に依頼し、2日間かかりました。
② 床下防湿工事:約25万円
防湿シートの全面敷設+調湿剤の設置。地面からの湿気を遮断するための工事です。
③ 構造材(大引き・柱の一部)の交換:約35万円
シロアリによる食害で腐食が進んでいた大引きと柱の一部を交換。このまま放置すれば床の崩落リスクがありました。
合計:約90万円
さらにこれ以外に、以下のコストと手間が発生しました。
・隣家Bさんへのシロアリ駆除費用の一部負担:約8万円
・庭の草刈り・樹木の伐採・処分費:約15万円
・Bさんへの謝罪と今後の管理についての誓約書の作成
合計すると約113万円。3年間「まだ大丈夫だろう」と先延ばしにした結果、100万円を超える出費と近隣トラブルという二重の痛手を負うことになりました。

「特定空き家」指定のリスクまで発生
今回の事例でもう一つ深刻だったのが、行政からの注意指導です。
シロアリの発生・雑草の繁茂・庭木の越境という状態が確認されたことで、新潟市から「管理不全空き家」として指導を受けるリスクが生じました。
2023年に改正された「空家等対策特別措置法」では、「管理不全空き家」という新しい区分が設けられました。
この区分に入ると、固定資産税の住宅用地特例(税額が最大1/6になる優遇)が解除される可能性があります。
つまり、固定資産税が最大6倍になるケースもあるのです。
Aさんは今回の対処と管理計画の提出によってこの指定を免れましたが、「もう少し遅ければ指定されていた」と担当者から言われたそうです。

梅雨前の5〜15万円で、すべて防げていた
Aさんの事例で最も残念なのは、少額の事前対処で回避できたという事実です。
梅雨前の床下点検(無料〜3万円) 専門業者に依頼すれば床下の湿気・蟻道・腐食の初期サインを確認できます。多くの業者で無料〜3万円程度で実施しています。
防湿シートの設置(5〜15万円) 床下全体に防湿シートを敷くだけで、地面からの湿気を大幅に抑制できます。シロアリの繁殖条件そのものを取り除く、最もコストパフォーマンスの高い対策です。
年1回の草刈り(2〜3万円) 庭の雑草・植木がシロアリの経路になることを防ぎます。草刈りは近隣への越境も防ぎ、「管理されている」という外見を保つ意味でも重要です。
5〜15万円のメンテナンスが、113万円の出費と近隣トラブルを防げていた…この差は、「知っているかどうか」だけです。

空き家を持つすべての方へ。梅雨前に確認してほしい3点
難しいことは必要ありません。以下の3点だけ、梅雨前に確認してください。
① 床下換気口が詰まっていないか 落ち葉・土・クモの巣で塞がれていると、床下に湿気がこもります。外から覗いて確認し、詰まっていれば清掃するだけでOKです。
② 庭の雑草・植木が隣地に越境していないか 越境している場合、近隣トラブルや「管理不全」と判断される要因になります。年1回の草刈りを習慣にしましょう。
③ 床下に蟻道が見えないか 蟻道はコンクリートの基礎に沿って作られる泥状のトンネルです。見つけたら即、専門業者に相談してください。初期なら駆除費用は大幅に抑えられます。

「管理が難しい」なら、まず相談してください
仕事・育児・介護と忙しい中で、遠方の空き家を毎年管理し続けることには限界があります。
そのような場合、以下の選択肢も検討してみてください。
・空き家管理サービスへの依頼(定期巡回・換気・草刈り代行)
・空き家バンクへの登録による賃貸・売却の検討
・解体費ゼロスキームを活用した土地の整理
どの選択肢が合っているかは、物件の状態・立地・相続の状況によって異なります。まずは現状を正確に把握することが、最初の一歩です。
まとめ
新潟市西区の空き家で起きたシロアリ発生・近隣トラブルの事例から、3つのことが学べます。
1.新潟の用水路沿いの土地は床下湿気リスクが特に高い
2.放置された庭木がシロアリの経路になり、隣家への被害につながる
3.梅雨前の5〜15万円の対処が、100万円超の被害と近隣トラブルを防げた
「空き家の問題は自分の家だけ」ではありません。管理の遅れは近隣・地域・行政を巻き込む問題に発展します。梅雨に入る前の今が、動くべきタイミングです。
ご相談はLINEからお気軽にどうぞ
「実家の空き家が心配」「一度床下を見てほしい」という方は、LINEからご相談ください。
清新ハウスでは、現状確認・管理・活用・売却まで幅広くサポートします。
売り込みは一切しません。まず状況を聞かせていただくだけで構いません。
👉 無料相談はこちらLINEで気軽に無料相談

【モデルハウス公開中!】
NEW!秋葉区小戸上組分譲地内 新「蔵里」OPEN!

古民家から取り出した古材を再利用した新旧融合の新しい住まいの在り方をご体感下さい。
👇👇モデルハウス見学のご予約はこちらをクリック👇👇
