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犬将軍日記

2026/07/30

2026年の新築・リフォームの新常識!後付けでは難しい「スマートホーム(IoT住宅)」の配線計画と失敗しない導入ステップ

2026年の新築・リフォームの新常識!後付けでは難しい「スマートホーム(IoT住宅)」の配線計画と失敗しない導入ステップ

スマホ一つで鍵を開け閉めしたり、外出先からエアコンをつけたりできる「スマートホーム」。

私もいくつか使っていますが、遠隔操作が出来るのは非常に便利ですよね。

とても便利な時代になりましたが、実はこれ、お家を建てた後にやろうとすると「Wi-Fiが繋がりにくい部屋がある」「コンセントが足りなくてコードだらけに…」といった失敗が起きやすいのです。

今回は、新築やリフォームの設計段階だからこそできる、スッキリ美しくて使いやすい「IoT住宅」の配線計画のコツをご紹介します。

なぜ「後付け」のスマートホーム化は失敗しやすいのか

市販のスマートスピーカー・スマートロック・スマートリモコンなどは、確かに購入してすぐに使い始められる手軽さが魅力です。

しかし、住宅全体を本格的にスマートホーム化しようとすると、後付けには構造的な限界があります。

① Wi-Fiの「電波の死角」ができやすい

木造住宅であっても、壁の中の断熱材や配管、家具の配置によって電波が弱くなるエリアが生まれます。

これが結構曲者なんです。

特に鉄骨造・鉄筋コンクリート造は木造よりも電波が繋がりにくく不安定になる傾向があり、壁式の鉄筋コンクリート造の場合はWi-Fi接続を諦めた方がいいケースもあるほどです。

ルーター1台をあとから置くだけでは、2階の奥の部屋や離れた部屋まで電波が届かないという事態が起こりがちです。

② コンセント不足でコードが露出する

スマートホーム機器は、あらゆる場所に「電源」を必要とします。

スマートロック、センサーライト、スマートリモコン、Wi-Fi中継機、防犯カメラ導入したい機器が増えるほど、コンセントの数が足りなくなり、延長コードが床や壁をはうことになります。

せっかくのスタイリッシュな空間が、配線でごちゃついた印象になってしまうのは非常にもったいないことです。

③ 壁の中に配線を通せない

新築・大規模リフォームであれば、壁の中にLANケーブルや電源配線を隠して通すことができますが、完成後の住宅では大掛かりな壁の解体が必要になり、費用も見た目も大きな妥協が必要になります。

これらの問題は、設計段階から配線計画を組み込んでおくことで、ほぼすべて回避できます

2026年の新築・リフォームの新常識!後付けでは難しい「スマートホーム(IoT住宅)」の配線計画と失敗しない導入ステップ

【事例】新築時に配線計画をしなかった場合 vs した場合

具体的なイメージを持っていただくために、2つのケースを比較してみましょう。

ケースA:新築後にスマートホーム化を検討したBさん宅

新築時には特に配線の希望を伝えず、入居後にスマートスピーカーとスマートリモコンを購入したBさん。

1階リビングのWi-Fiは問題なく使えたものの、2階の寝室・子ども部屋では電波が弱く、動画が途切れる状態に。

中継機を後から購入して対応しましたが、中継機用のコンセントが部屋の隅にしかなく、結局延長コードで壁際に設置することになりました。

玄関のスマートロックを導入する際も、近くにコンセントがなく、電気工事業者に別途配線工事を依頼し、想定外の追加費用がかかりました。

ケースB:新築の打ち合わせ段階で配線計画を立てたCさん宅

Cさんは、電源コンセントやスイッチの位置を決める設備打合せの際に、「将来スマートホーム化したい」という希望をハウスメーカーに明確に伝えました。

2階ホール(1階と2階の中間)にルーター設置スペースと情報ボックスを設け、各部屋に情報コンセント(LANポート)を先行配線。

玄関・主要な部屋には、スマート機器用の電源コンセントも多めに確保しました。

入居後、必要な機器を少しずつ買い足していくだけで、コードが一切露出しない、スッキリとしたスマートホームが実現できました。

この2つの事例からわかるように、「設計段階で希望を伝えたかどうか」が、その後の満足度を大きく左右するのです。

2026年の新築・リフォームの新常識!後付けでは難しい「スマートホーム(IoT住宅)」の配線計画と失敗しない導入ステップ

配線計画で押さえるべき4つのポイント

新築・大規模リフォームの打ち合わせで、住宅会社に必ず伝えておきたいポイントを整理します。

① ルーターの設置場所を最初に決める

Wi-Fiルーターの設置場所は、家全体の通信環境を左右する最重要ポイントです。

2階建て住宅で最もおすすめなのは、2階のホールや廊下です。

1階と2階の両方に効率よく電波を届けられるため、家全体の通信環境が安定しやすくなります。

3階建てや、間取りの都合で難しい場合は、家の中心にあたるリビングに設置するのが次善の策です。

設計段階で、ルーター設置予定場所の壁に光コンセントと電源コンセントを設置してもらうよう、必ず依頼しておきましょう。

② 「情報ボックス(マルチメディアポート)」を設置する

ルーターや配線機器がごちゃごちゃして見えるのを避けたい場合におすすめなのが、「情報ボックス(マルチメディアポート・情報分電盤)」の設置です。

これは、インターネットやテレビの配線機器を一箇所にまとめて収納できる、壁埋め込み型のボックスのことです。

ここから各部屋へLANケーブルやテレビ線が伸びていく「中継基地」のような役割を果たします。

クローゼット内や洗面所、廊下の壁などに設置するのが一般的で、ハウスメーカー・工務店によって標準装備の場合とオプションの場合があるため、早めに確認しておきましょう。

③ 各部屋に「情報コンセント」と「予備の空配管」を用意する

書斎・子ども部屋・寝室など、有線LAN接続を使いたい部屋があれば、情報コンセント(LANケーブルの差込口)の設置を依頼します。

さらに重要なのが、先行配管(空配管)の依頼です。

将来的にLANケーブルを追加したり、配線を変更したりする可能性に備え、壁の中にケーブルを通すための「空の管」をあらかじめ通してもらうことを強くおすすめします。

新築時に先行配管をしておく最大のメリットは、後から配線工事をするよりも圧倒的に安く、キレイに仕上がることです。

建築後だと壁に穴を開けたり、ケーブルが壁の外に露出したりしてしまい、見栄えが悪くなるだけでなく工事費用も高額になります。

LANケーブルの規格については、将来の高速回線を見据えるなら「CAT6A(カテゴリー6A)」の採用が推奨されていますが、一般的な家庭利用では「CAT5e」でも十分対応できるケースが多いため、通信量の見込みに応じて住宅会社と相談してください。

④ スマート機器用の電源コンセントを「多め」に確保する

これが最も見落とされがちなポイントです。IoT機器の増加を見越して、以下の場所に電源コンセントを多めに配置しておきましょう。

  • 玄関:スマートロック用
  • リビング・各部屋の天井付近:センサーライト・照明制御機器用
  • 窓際:スマートカーテン・シャッター制御機器用
  • 各フロアの中心部:Wi-Fi中継機(メッシュWi-Fi)用

特にメッシュWi-Fi(複数のルーターが連携し、家全体に電波を張り巡らせるシステム)を将来的に導入する可能性がある場合、各子機の設置場所にも電源コンセントが必要になるため、リビング・2階ホール・寝室近くなど、各フロアの中心部に電源コンセントを設けておくと安心です。

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打ち合わせで住宅会社に確認すべきこと

  • ルーター設置予定場所への光コンセント・電源コンセントの設置
  • 情報ボックス(マルチメディアポート)の標準装備の有無、オプション費用
  • 各部屋への情報コンセント・先行配管(空配管)の設置可否
  • スマート機器を設置したい場所(玄関・窓際・天井付近)への電源コンセントの追加
  • 建物の構造(木造・鉄骨造・鉄筋コンクリート造)によるWi-Fi電波の伝わりやすさの違い
  • 通信事業者が行う外部引き込み工事と、建築業者が行う宅内配線工事の責任分界点

特に最後の「責任分界点」の確認は見落とされがちですが、どこまでが建築工事に含まれ、どこからが別途通信事業者に依頼する工事なのかを事前に確認しておくことで、後のトラブルを防げます。

2026年の新築・リフォームの新常識!後付けでは難しい「スマートホーム(IoT住宅)」の配線計画と失敗しない導入ステップ

リフォームの場合はどうすればいいか

大規模リフォームで壁の解体を伴う場合は、新築と同様に配線計画を組み込むことが可能です。

壁を開けるタイミングでなければ先行配管の追加は難しいため、リフォーム内容を決める最初の段階で「スマートホーム化」の希望を伝えておくことが重要です。

壁の解体を伴わない部分リフォームの場合は、メッシュWi-Fiの活用や、電源コンセントの増設(露出配線・モールでの配線隠しなど)といった、現実的な範囲での対応を検討することになります。

2026年の新築・リフォームの新常識!後付けでは難しい「スマートホーム(IoT住宅)」の配線計画と失敗しない導入ステップ

まとめ

スマートホーム化のための配線計画について、覚えておいてほしいポイントを整理します。

  • 後付けのスマートホーム化は、Wi-Fiの死角・コンセント不足・配線露出という失敗が起きやすい
  • ルーターの設置場所は2階ホールなど、家の中心付近が理想
  • 情報ボックス(マルチメディアポート)を設置すれば、配線機器をスッキリ隠せる
  • 各部屋への情報コンセント・先行配管を、新築・大規模リフォームの段階で依頼しておく
  • 玄関・窓際・天井付近など、スマート機器の設置場所を見越した電源コンセントを多めに確保する
  • リフォームの場合は、壁の解体を伴うタイミングで配線計画を組み込むのが理想

「今すぐ全部導入しなくていい」からこそ、将来使うかもしれない配線だけは、今のうちに準備しておく

これが、スッキリ美しく使いやすいIoT住宅を実現する最大のコツです。

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