新築住宅のエアコン計画というと、「どの部屋にエアコンを付けるか」「何畳用を選ぶか」という室内側の話に目が向きがちです。
しかし、忘れてはいけないのが室外機の置き場所です。
室外機は屋外に設置するため、家の外観や窓からの見え方だけでなく、運転音、通風、メンテナンス、さらに積雪地域では雪への対策にも関係してきます。
「家が完成してから室外機の場所を考えればいい」と思っていると、
「玄関の横に室外機が並んでしまった」
「窓の前に室外機がある……」
「室外機の風が隣家に向いてしまう」
「雪で室外機が埋まりそう」
といった問題につながることがあります。
エアコンは室内機だけでなく、室外機まで含めて計画することが大切です。
室外機は「置ける場所」ではなく「置きたい場所」を考える

室外機は、基本的にエアコンの室内機とセットで設置されます。
そのため、室内機の位置を決めてから「室外機は外のどこに置ける?」と考えるのではなく、最初から室内外をセットで考えるのがおすすめです。
例えばリビングにエアコンを設置する場合、
「室内機はこの壁」
だけでなく、
「その真裏の外壁には何がある?」
「窓はないか?」
「玄関から見えないか?」
「給湯器や換気設備と干渉しないか?」
「室外機の前に十分なスペースがあるか?」
まで確認します。
図面上では問題なくても、外壁には窓や給湯器、換気口、雨樋、物干し金物など、さまざまな設備があります。
室外機は後から置くのではなく、外構や設備と一緒に考えることが重要です。
室外機の前をふさがない
室外機は、設置すればどこでも正常に運転できるわけではありません。
室外機は屋外の空気を取り込み、熱を放出するため、周囲に適切な空間が必要です。
室外機の前に壁や物置などが近すぎると、吹き出した空気がこもってしまい、効率低下につながる可能性があります。
また、室外機の周囲に植栽を配置する場合も注意が必要です。
「目立つから植栽で隠したい」という考え方もありますが、植物が成長して室外機の吸気・排気を妨げないようにする必要があります。
室外機を隠す場合は、見た目だけでなく通風とメンテナンス性を優先することがポイントです。
「窓の前」はできるだけ避けたい

室外機の設置場所を考えるとき、意外と気になるのが窓との位置関係です。
室外機が窓のすぐ前にあると、窓から外を見たときに室外機が目に入ります。
せっかく庭や外構をきれいに計画しても、室外機が視界の中心にあると少し残念に感じることもあります。
また、室外機から出る風が窓や玄関に向かう配置になる場合もあります。
室外機を設置する場所は、
・道路から見た外観
・リビングから庭を見たときの景色
・玄関から見た景観
・隣地からの見え方
など、いろいろな方向から確認すると安心です。
■室外機の「音」も考えておきたい
エアコンを運転すると、室外機からも音が発生します。
普段の生活では気にならなくても、寝室の近くや隣家との境界付近など、設置場所によっては音が気になることがあります。
特に夜間に使用する寝室や、静かに過ごしたい場所の近くでは、室外機の位置を一度考えてみましょう。
また、自宅だけでなく隣家への配慮も重要です。
隣家の寝室やリビングに近い場所に室外機を設置すると、場合によっては音や風が気になる可能性があります。
敷地に余裕がない場合でも、室外機の向きや設置場所を少し変えるだけで影響を抑えられる場合があります。
新潟などの積雪地域では「雪」が大きなポイント

積雪地域で特に注意したいのが、室外機への雪の影響です。
室外機が雪に埋もれてしまうと、吸気・排気が妨げられ、エアコンの暖房運転に影響する可能性があります。
さらに、屋根から落ちてくる雪が室外機に直撃するような場所も避けたいところです。
例えば、
・屋根から雪が落ちてくる場所
・除雪した雪を集める場所
・吹き溜まりになりやすい場所
などは、室外機の設置場所として慎重に検討する必要があります。
積雪量の多い地域では、室外機を地面に直接置くのではなく、高置台や架台を使って高さを確保する方法もあります。
ただし、必要な高さや仕様は地域の積雪条件や設置環境、機器によって異なるため、設置業者などと相談しながら計画することが大切です。
屋根からの「落雪」にも注意
雪国では、積雪そのものだけでなく、屋根から落ちる雪にも注意が必要です。
室外機を屋根の雪が落ちてくる場所に設置すると、落雪によって室外機が破損するおそれがあります。
また、落雪によって室外機の周辺が雪で埋まり、メンテナンスがしにくくなることも考えられます。
屋根形状や軒先、雪止め、落雪方向などを確認しながら、室外機の位置を決めましょう。
「冬に雪がどこへ落ちるか」まで考えて室外機を配置することが、積雪地域では重要です。
室外機を並べすぎない
複数のエアコンを設置する住宅では、室外機が2台、3台と必要になることがあります。
その場合、
「全部まとめて家の裏に置けばいい」
と考えてしまうことがありますが、台数が増えるほど、必要なスペースも大きくなります。
室外機同士を近づけすぎたり、前面に物を置いたりすると、通風やメンテナンスの面で問題になる可能性があります。
また、外観上も室外機が一か所に集中すると、建物の印象が変わります。
エアコンの台数が多い場合は、最初から室外機の配置計画を外構図などに落とし込んでおくと安心です。
配管ルートも一緒に考える
室外機の位置を決めるときには、室内機と室外機をつなぐ配管についても考える必要があります。
室内機と室外機が離れるほど、配管のルートや長さ、外観への影響なども変わってきます。
特に外壁を配管が長く横方向に走る場合、建物の外観に影響することがあります。
「エアコンを付ける場所は決まったけれど、外壁に配管が目立ってしまった」
ということを防ぐためにも、設計段階で配管ルートを確認しておくことが大切です。
外壁の色や素材、配管カバーの色なども含めて考えると、よりすっきりした外観にできます。
外構計画との相性も重要
室外機は、建物だけでなく外構とも深く関係します。
例えば、室外機を置こうと思っていた場所に、
・カーポート
・物置
・フェンス
・植栽
・ウッドデッキ
・アプローチ
などを計画すると、スペースが足りなくなることがあります。
特に新築時は、建物の打ち合わせと外構計画を別々に考えるのではなく、建物・設備・外構をまとめて確認することがおすすめです。
「室外機を置く場所を残しておいたつもりが、外構を計画したら置けなくなった」という事態を避けるためです。
「目立たせない」ことより「使いやすい」こと
室外機はできるだけ見えない場所に置きたい。
これは多くの方が考えることです。
しかし、室外機を完全に隠そうとして囲ってしまうと、通風やメンテナンスに影響する可能性があります。
そこで、
「完全に隠す」
のではなく、
「視線から少し外す」
という考え方もおすすめです。
道路から見えにくい位置に配置する、植栽との距離を確保する、建物の凹みに配置するなど、室外機が目立ちにくく、なおかつ十分に機能できる場所を探してみましょう。
エアコンは「室内機+室外機」で計画する

エアコン計画では、つい室内機の位置や性能に注目してしまいます。
しかし、実際の暮らしでは室外機も重要な存在です。
室外機の位置を考えるときは、
・十分な通風スペースがあるか
・窓や玄関から目立たないか
・室内や隣家への音の影響はないか
・配管ルートはどうなるか
・外構と干渉しないか
・メンテナンスしやすいか
・積雪や落雪の影響を受けないか
などを確認しておきましょう。
特に雪の多い地域では、冬の状態まで想像しておくことが大切です。
エアコンは「付ける場所」だけでなく、**「外にある室外機をどこに置くか」まで含めて計画してこそ、使いやすく、見た目にも配慮された住まいになります。
新築の打ち合わせでエアコンの位置を決めるときは、ぜひ一度、
「その室外機は、家の外のどこに置く?」
まで確認してみてください。
LINEで気軽に無料相談

【モデルハウス公開中!】
NEW!秋葉区小戸上組分譲地内 新「蔵里」OPEN!

古民家から取り出した古材を再利用した新旧融合の新しい住まいの在り方をご体感下さい。
👇👇モデルハウス見学のご予約はこちらをクリック👇👇
