お気に入りの無垢杉フローリング。
「うっかり子どもがジュースをこぼしてシミになってしまった!」とショックを受けているオーナー様、ご安心ください。
合板の床と違って、本物の木は自分でキレイに元通りに直せるのが最大のメリットです。
今回は、ホームセンターで買える細かいサンドペーパーと、自然塗料(オイル)を使った、週末の5分シミ抜きDIYをご紹介します。
傷やシミさえも家族の歴史として愛着に変えられる、自然素材の住まいの本当の楽しさをお伝えします。

なぜ梅雨時に無垢床のシミが目立ちやすいのか
無垢材は、合板と違って木そのものの組織が生きています。
湿度の変化に応じて水分を吸収・放出する「木の呼吸」と呼ばれる性質があり、これが無垢材ならではの快適さの理由です。
しかし、この性質は裏を返せば、湿度が高い梅雨時は木材が水分を吸収しやすい状態になっているということでもあります。
ジュース・醤油・コーヒーなどをこぼしてすぐに拭き取っても、湿度が高い時期は木の表面が水分を吸い込みやすく、色素が繊維の内部まで入り込んでしまうことがあります。
これが、拭き取ったはずなのに黒ずみやシミとして残ってしまう原因です。
特に色の濃い液体(醤油・コーヒー・赤ワインなど)は、シミとして残りやすい代表例です。

シミが消えない理由。オイル仕上げの床の特性
無垢フローリングの多くは、ウレタン塗装ではなく「オイル仕上げ」が採用されています。
オイル仕上げは、塗膜で木の表面をコーティングするのではなく、木material自体にオイルを浸透させて保護する仕上げ方法です。
この仕上げ方法は、木の呼吸を妨げず、自然な質感や踏み心地を保てるという大きなメリットがあります。
一方で、表面に強固な塗膜がないため、液体が染み込みやすいという特性もあります。
つまり、オイル仕上げの無垢床は「メンテナンス性の高さ」と引き換えに「染み込みやすさ」を持っているということです。
ここを理解しておくと、シミができても落ち込む必要がない理由が見えてきます。

準備するもの
DIYでのシミ抜きに必要な道具は、ホームセンターで手軽に揃います。
- サンドペーパー:240番(中目)・400番(細目)・600番(極細目)の3種類
- 無垢フローリング用のオイル(自然塗料):床と同じ、または近い色のもの
- 柔らかい布(ウエス):使い古しのタオルなどでOK
- マスキングテープ(広範囲に施工する場合)
- ゴム手袋
オイルは、新築時・リフォーム時に使用した製品と同じものを使うのが理想です。
メーカー・色番号が分からない場合は、住宅会社や施工した工務店に確認してみましょう。

シミ抜きDIY、5つの手順
① シミの周辺を軽く湿らせて様子を見る
実は、シミができてすぐの段階であれば、温かい濡れタオルを当てて少し置くだけで色素が薄くなることもあります。
まずはこの方法を試してから、改善しない場合に次のステップに進みましょう。
② サンドペーパー(240番)でシミ部分を軽く削る
シミが染み込んでいる範囲よりやや広めに、木目に沿って軽い力で削ります。
力を入れすぎると床が凹んでしまうため、表面の色味が均一になる程度の「最低限の削り」を意識してください。
このとき、削った粉が周辺の床に付着してそのまま擦り込まれないよう、適宜布で拭き取りながら進めます。
③ 400番→600番と、目の細かいサンドペーパーで仕上げる
240番で削った跡が粗いままだと、その部分だけ質感が変わって見えてしまいます。
400番、600番と段階的に目の細かいペーパーに変えていくことで、周囲の床との質感の差をなくします。
④ 削りカスをきれいに拭き取る
乾いた布、または軽く湿らせた布で、削りカスを丁寧に拭き取ります。
オイルを塗る前に、表面がきれいな状態になっていることを確認してください。
⑤ オイルを塗布し、しっかり乾燥させる
布に少量のオイルを含ませ、削った部分とその周辺になじむように薄く塗り広げます。
一度に厚塗りせず、薄く塗ってしっかり乾かすことがポイントです。
乾燥後、色味が周囲と合っているか確認し、必要であれば2回目を塗布します。
乾燥時間は製品によって異なりますが、目安として半日〜1日程度は人が乗らないようにしておくと安心です。

やってはいけないNG行動
DIYでシミ抜きをする際、以下の行動は避けてください。
① 塩素系の漂白剤を使う
漂白剤は木材を傷め、変色や劣化を早める可能性があります。
無垢材には専用の方法でアプローチすることが大切です。
② サンドペーパーで一気に強く削る
「早くキレイにしたい」という気持ちから力を入れすぎると、床に凹みができてしまい、逆に目立つ補修跡になってしまいます。
少しずつ、薄く削るのが正解です。
③ オイルを厚塗りする
オイルは薄く塗るのが基本です。
厚塗りすると乾燥が遅くなり、ベタつきや色ムラの原因になります。
シミができたときの「応急処置」も覚えておこう
DIY補修を行う前段階として、こぼしてしまった直後にできる応急処置も知っておくと安心です。
- すぐに乾いた布で吸い取る(こすらず、押し当てて吸収させる)
- 色の濃い液体は、可能な範囲で水で薄めてから拭き取る
- 完全に乾く前に、何度か乾いた布で押し当てる
この応急処置だけでシミが残らずに済むケースも多いため、こぼしてしまったときはまず慌てずにこの手順を試してみてください。

傷やシミも、無垢の床ならではの「味」になる
無垢フローリングの魅力は、年月を経るごとに色味が変化し、傷や使用感が「経年美」として愛着の対象になっていくことです。
完璧に元通りにすることだけが正解ではありません。
多少の補修跡や色の変化も、「子どもが小さい頃にジュースをこぼした場所」として、家族の歴史を刻む床になっていきます。
それでも気になる場合や、広範囲のシミ・深い傷については、無理に自分で対処せず、専門業者へのリペア依頼も検討してください。
※清新ハウスでもリペアを行っておりますので、お気軽にお問合せ下さい。
まとめ
無垢フローリングのシミ抜きDIYについて、覚えておいてほしいポイントを整理します。
- 梅雨時は湿度が高く、木材が水分を吸収しやすくシミが残りやすい
- オイル仕上げは染み込みやすい特性とセットで、自分で補修しやすいというメリットがある
- サンドペーパー(240番→400番→600番)で段階的に削り、オイルを薄く塗るのが基本
- 力を入れすぎる・厚塗りするのはNG
- こぼした直後の応急処置(吸い取り)だけで済むケースも多い
- 補修跡も含めて「家の歴史」として楽しむ視点も大切
合板フローリングではできない、無垢材だからこそできるセルフメンテナンス。ぜひ週末のひと手間で試してみてください。
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