新築住宅やリフォーム後の住宅でも、住み始めてしばらくすると「ドアが閉まりにくい」「床に擦る」「勝手に開いてしまう」といった症状が発生することがあります。
これは施工不良ではなく、木材の乾燥収縮や季節による温湿度変化、建物のわずかな動きなどが原因で起こることが多くあります。
今回は、ご家庭でもできる室内建具の調整方法をご紹介します。
なぜ建具の調整が必要になるの?

室内ドアは毎日何度も開閉されます。
また、住宅は完成後もわずかに動いています。
特に新築後1~2年は、
- 木材の乾燥収縮
- 気温や湿度の変化
- 建物の荷重によるなじみ
などによって建具にズレが生じることがあります。
そのため、定期的な調整は住宅を快適に使うためのメンテナンスの一つです。
よくある症状① ドアが床に擦る

ドアの下端が床に接触している場合は、蝶番(丁番)の高さ調整が必要です。
確認ポイント
- ドアを開閉すると擦れる音がする
- 床に傷が付く
- 開閉が重い
調整方法
- ドアを開ける
- 丁番の調整ネジを確認
- プラスドライバーで高さ調整
- 少しずつ回しながら確認
無理に大きく調整すると建具が傾くため注意しましょう。
よくある症状② ドアが勝手に開く・閉まる
ドアを半開きにすると自然に動いてしまう場合があります。
これは建具ではなく建物のわずかな傾きが原因のケースもあります。
確認方法
スマートフォンの水平器アプリを利用すると簡単に確認できます。
対処法
- 丁番の左右調整
- ラッチ位置の微調整
- 建具メーカー指定の方法で補正
症状が大きい場合は住宅会社へ相談しましょう。
弊社が採用しているウッドワンの室内ドアでは、丁番はこのようになっています。どのような不具合があるのかのよって使用する調整ねじが異なります。

※丁番の仕様はメーカーにより異なりますので、取扱説明書をよくご確認ください。
よくある症状③ ドアが閉まりにくい
閉める際に強く押さないと閉まらない場合は、ラッチ受けの位置がズレている可能性があります。
チェックポイント
- カチッと入らない
- 枠に当たる
- 強く押さないと閉まらない
調整方法
受け金具(ストライク)の固定ネジを緩め、位置を微調整します。
調整後は必ずネジを締め直しましょう。
引戸の場合の調整方法
引戸は戸車調整で改善することがほとんどです。
症状
調整方法
建具下部にある調整穴からドライバーを差し込みます。
戸車を上下させながら隙間を均一に調整します。
左右の高さを揃えることがポイントです。
調整しても改善しない場合は?
次のような場合は専門業者への相談がおすすめです。
- ドア枠が大きく変形している
- 建具が反っている
- ネジが空回りする
- 建物の傾きが疑われる
無理な調整を行うと症状が悪化することもあります。
室内建具の不具合の多くは、簡単な調整で改善できる場合があります。
特に新築後数年間は住宅が落ち着く過程で建具にズレが生じることも珍しくありません。
「ドアが擦る」「閉まりにくい」「勝手に動く」といった症状が出たら、まずは丁番や戸車の調整を試してみましょう。
それでも改善しない場合は、早めに住宅会社や建具メーカーへ相談することをおすすめします。
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