
家は、私たちが人生において最も長い時間を過ごす空間です。
そして、その家の中で最も多くの時間を過ごし、日々の生活を通して最も深く「家を使いこなしている」のは、多くの場合「女性」です。
しかし、長らく日本の建築業界の現実は矛盾に満ちていました。
家を「設計する側」「教える側」「伝える側」に、女性の姿がほとんどなかったのです。
現場に立つ私も痛感してきましたが、設計士も、工務店も、宅建士も、住宅メーカーの営業担当も、家を売る人、建てる人、教える人の大部分が男性で構成されてきました。
この業界の構造が、日本の住まいづくりに一つの「死角」を生み出してきたことは否めません。

住宅における「次の時代の、最大の空白地帯」
近年、建築業界でも少しずつ変化の兆しは見えています。
例えば「トイレ」という空間は、女性の細やかな感性や清潔感への視点が設計に活きる空間として、ようやく社会的合意を得て、劇的な進化を遂げました。
しかし、トイレという一部の空間にとどまらず、はるかに重要な「家そのもの」「住まいそのもの」の根幹設計においては、まだその合意に至っているとは言えません。
図面上の数字(坪数や帖数)や、建物のスペックばかりが先行し、実際にそこで暮らす人の「手触り」や「毎日の動線」が置き去りにされるケースがまだまだ存在します。
私はこれを、住宅業界における「次の時代の、最大の空白地帯」だと考えています。
家を形作る構造材や断熱性能といったハード面は、現在の技術で最高水準のものが作れるようになりました。
だからこそ、次に求められる「住まいとは何か」という本質的な問いを最初に社会へ伝え、形にしていくのは、生活の最前線に立つ女性であるべきだと強く考えます。

空白を埋める鍵は「住教育」にある
この大きな空白地帯を埋めるための最も重要な鍵が「住教育(じゅうきょういく)」です。
現在、日本社会では「食育」という言葉がすっかり定着し、健康な体を作るための知識が共有されています。
(※「住育」という言葉は商標権などの関係で一般使用が難しいため、ここでは「住教育」と表現します)。
しかし、人生の器である家に関する「住教育」は、まったく社会に定着していません。
私たちは、家を買うとき、親から実家を相続するとき、あるいは実家が空き家になったときなど、人生の節目ごとに「住まいに関する重大な判断」を迫られます。
それにもかかわらず、学校の授業でも家庭内でも、住まいのライフサイクルや維持管理について学ぶ機会はほとんどありません。
・知らないまま、人生最大の買い物をしてローンを組んでいる。
・知らないまま、親の家を放置し、特定空き家にしてしまう。
・知らないまま、手入れのされない家が増え、地域の美しい風景が崩れていく。
私は「知識がないこと」が招く悲劇を数え切れないほど見てきました。
この知識の空白を埋め、豊かな暮らしの文化を次世代へつなぐことこそが「住教育」の本来の役割です。

住教育の担い手として、女性が最も適している4つの理由
そして、この「住教育」を社会に根付かせる担い手として、私は女性が最も適していると確信しています。理由は以下の4点に集約されます。
1. 圧倒的な「生活者の目線」
日々の料理、洗濯の動線、掃除のしやすさ。あるいは、新潟の厳しい冬の朝、無垢の床を素足で歩いた時の温もりの価値。
「スペック」ではなく「リアルな心地よさ」を肌感覚で知っている女性の目線は、机上の空論ではない、生きた住教育の土台となります。
2. 「未来を考える力」
家は建てて終わりではなく、育てるものです。
子どもの成長に合わせて空間をどう使うか、親の介護が必要になった時にどう対応するか。
そして、自分が住まなくなった後、この家をどう次世代へ引き継ぐか。
命を育み、家族の時間を長期的なスパンで見つめる女性の視点は、空き家問題を未然に防ぐ「未来への計画力」に直結します。
3. 多様な意見をまとめる「共感する力」
家づくりや相続の話し合いでは、家族間で意見がぶつかることが多々あります。
そうした際、家族一人ひとりの思いを丁寧に汲み取り、対立を解きほぐしながら「家族にとっての一番の幸せは何か」という本質的な合意形成へと導く共感力は、女性が持つ大きな強みです。
4. 暮らしを支える「地域のネットワーク」
家は、その敷地の中だけで完結するものではありません。
ご近所付き合い、町内会、子育てコミュニティなど、地域との緩やかな繋がり(ネットワーク)を構築し、維持していく能力は、街の景観や治安を守る上で欠かせない要素です。
「家」と「地域」を繋ぐ接着剤としての役割を、多くの女性が自然と担っています。
まとめ:女性が主役になれる新しいフィールド
これからの時代、「住まい」について語り、教え、導いていくのは、建築業界の常識に縛られた一部の専門家だけではありません。
生活者の目線、未来への想像力、共感力、そして地域との絆。
これらを併せ持つ女性たちこそが、「住教育」という新たなフィールドの主役です。
私たち清新ハウスも、こうした女性たちの声と感性を設計やご提案のプロセスに深く取り入れ、単なる「箱」ではない、真に家族の人生を豊かにする家づくりと、その知識を伝える活動(住教育)を新潟の地から発信し続けてまいります。
ちなみに弊社は私以外、全て女性です。
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