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犬将軍日記

2026/07/14

老後の暮らしを1階だけで完結させる!実家を「減築」して平屋のように暮らす選択肢

子どもたちが巣立ち、夫婦2人だけになった実家。

「2階の部屋はもう何年も使っていないし、毎日の階段の上り下りも億劫になってきた……」

そんなお悩みを抱えていませんか?

今、注目されているのが、あえて家を小さくする「減築リフォーム」です。

使わない2階をなくして1階完結型の平屋風に生まれ変わらせることで、掃除の手間が減るだけでなく、お家全体の耐震性がグッと高まり、将来の外壁塗装の費用も抑えられます。

これからの人生を軽やかに、豊かに楽しむための新しい住まいのカタチをご提案します。

老後の暮らしを1階だけで完結させる!実家を「減築」して平屋のように暮らす選択肢

減築リフォームとは何か

減築とは、建物の床面積を減らすリフォームのことです。

不要な間取りを減らすために建物の一部を解体して縮小します。

減築には複数のパターンがありますが、最もメジャーで人気が高いのが、2階建て住宅の2階部分を撤去し、平屋に近い形にする方法です。

階数を減らして階段移動の負担を減らす、家の耐震性を向上させるといった目的で行われます。

「建て替え」とは異なり、既存の構造の一部を活かしながら工事するため、建て替えに比べて工期が短く、費用面でも選択肢になり得るのが特徴です。

老後の暮らしを1階だけで完結させる!実家を「減築」して平屋のように暮らす選択肢

メリット①:耐震性が劇的に向上する

減築リフォーム最大のメリットは、耐震性の向上です。

建物の耐震性を考える上で重要なのは「建物の重さ」です。

建物は、重量が軽いほど地震の揺れによる影響を受けにくくなります。

2階を撤去することで建物全体の重量が大幅に軽くなり、大地震の際に上層階の重みで下層階が押し潰されるリスクも下がります。

特に旧耐震基準(1981年以前)で建てられた住宅の場合、減築と同時に耐震補強工事を行うことで、現行基準に近い耐震性能まで引き上げられるケースが多くあります。

メリット②:メンテナンス費用が大幅に削減できる

家のメンテナンスによる負担を減らせることも、減築リフォームの大きなメリットです。

普段使用していない部屋であっても、外壁の塗装や屋根瓦の入れ替えなどのメンテナンスは必要です。

減築によって使っていない部分の補修が必要なくなり、メンテナンス費用も削減できます。

2階部分がなくなれば、外壁の面積も小さくなるため、将来の外壁塗装・屋根塗装にかかる費用も比例して抑えられます。

2階建てのままよりも、塗装面積が減る分、長期的な維持費の差は無視できないものになります。

メリット③:固定資産税の節税にもつながる

固定資産税評価額は延床面積によって決まるため、2階建てから平屋に近い形にすることは、延床面積を減らすことになり、結果として固定資産税を節税することができます。

長期的に住み続ける前提であれば、このメリットも見過ごせない要素です。

メリット④:冷暖房効率が上がり光熱費が下がる

2階建ての住宅にお住まいの方なら、「夏場は2階が暑く、冬場は1階に冷気が溜まる」という経験があるのではないでしょうか。

暖かい空気は上昇しやすい性質があるため、暖気が2階へ逃げてしまうことが原因の一つです。

平屋に近い形にすれば、冷暖房の空気が家全体に行き渡りやすく、室温を均一に保ちやすくなります。

建物全体の容積が小さくなることで、冷暖房効率が大幅にアップし、光熱費の削減にもつながります。

老後の暮らしを1階だけで完結させる!実家を「減築」して平屋のように暮らす選択肢

【事例】結婚・出産を機に実家へ転居したケース

実際の減築リフォームの事例をご紹介します。

結婚と出産を機に、長らく空き家になっていたご実家への転居を決意されたご家族のケースです。

築年数が経ち家の劣化が激しく、耐震性にも不安を抱えていました。

柱や梁などの構造躯体だけを残して内外装をすべて解体する「インナースケルトン解体」を行い、基礎からしっかりと補強工事を実施。

その上で、2階建てを平屋に近い形に減築することで、家族の暮らしに合わせたサイズダウンと、大幅な耐震性向上を同時に実現しました。

元々細かく区切られていた間取りを全面的に見直し、家族が集まるLDKを中心とした、開放感あふれる広々とした空間にリフォームされています。

階段がなくなり、広すぎた廊下を必要最小限にとどめることで、住みやすい家になったということです。

このように、減築は「シニア層の老後の暮らし」だけでなく、「相続した実家を活かしたい子育て世帯」にも選ばれている選択肢です。

老後の暮らしを1階だけで完結させる!実家を「減築」して平屋のように暮らす選択肢

費用の目安はどれくらいか

減築リフォームの費用は、建物の状態・工事の規模によって大きく変わります。

2階を撤去して平屋に近い形にする場合

費用相場は、1㎡あたり10万円〜15万円程度(解体費+屋根設置費+壁補修費)が目安です。

例えば2階の床面積が100㎡の場合、おおよそ1,000万円〜1,500万円程度の費用イメージになります。

耐震補強・断熱改修・内装まで含めた全面リフォームの場合

木造2階建て(延床面積30〜40坪程度)を平屋に近い形にする場合、トータルの費用相場はおおむね1000万円〜2,500万円前後と非常に幅があります。

単純に2階を解体して屋根を架けるだけの最小限の工事であれば費用は抑えられますが、耐震補強・断熱改修・内装の全面リフォーム・水回り設備の交換などをすべて行う場合は、2,000万円近く、あるいはそれ以上になることもあります。

追加費用が発生しやすいポイント

解体時に外壁や柱の劣化が激しいとわかった場合、補修工事が追加で必要になることがあります。

柱が一本腐食していた場合は1万〜5万円程度、基礎に劣化が生じている場合は100万円以上の追加費用が必要になるケースもあります。

見積もり段階での詳細な現地調査が重要です。

老後の暮らしを1階だけで完結させる!実家を「減築」して平屋のように暮らす選択肢

補助金・減税制度も活用できる

減築リフォームは高額な費用がかかるため、補助金・減税制度の活用も検討してください。

耐震補助金

減築を行う場合、現行の耐震基準まで耐震強度を引き上げる耐震補強を伴うことが多く、自治体の耐震補助金制度の対象となる可能性が高くなります。

補助金額・申請期限・要件は自治体ごとに異なるため、事前に家屋が所在する自治体に確認することをおすすめします。

住宅ローン(リフォームローン)の活用

減築の工事費用は住宅ローンを組んで支払うことも可能です。リフォームローンより住宅ローンの方が低金利かつ長期で組めるケースが多く、毎月の返済負担を抑えられます。

住宅取得等資金贈与の非課税特例

祖父母や両親から増改築の資金援助を受けた場合、一定金額の贈与税が非課税となる措置もあります(工事内容により非課税限度額は異なります)。

確認申請が必要なケースに注意

減築リフォームでは、建物の規模や工事内容によって「確認申請」が必要になる場合があります。

屋根の解体や葺き替えを伴う工事、大規模な耐震補強を同時に行う工事では、確認申請が必要になる可能性があります。

また、旧法時代に建築された「既存不適格建築物」に対して大規模な改修を行う場合、原則として建物全体を現行法に合致させる必要があるケースもあります。

地域・自治体によって規定が細かく異なるため、最終的には確認申請の有無を含めて、建築士を有する施工業者や行政窓口に事前確認することが望ましいです。

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減築を検討する際の注意点

メリットの多い減築ですが、検討する際に知っておきたい点もあります。

① 日当たり・眺望が変わる可能性がある

複数階建てのときに確保できていた日当たりや眺望が、減築後に周辺の家の影響を受けやすくなることがあります。

② 平屋は水害時の逃げ場が少ない

水害が起きたときに上階へ避難できないというリスクがあるため、立地エリアのハザードマップを必ず確認しておきましょう。

③ 構造的に撤去できない壁・柱がある場合がある

地震の力を分散させる耐力壁を安易に撤去すると、耐震性が低下する恐れがあります。

理想の間取りにできない可能性もあるため、構造の専門知識を持つプロによる診断が不可欠です。

④ 建て替えとの比較検討も重要

劣化が激しい建物の場合、減築の方が建て替えより費用がかかるケースもあります。

「減築リフォームをした場合」と「建て替えをした場合」の両方のプラン・見積もりを比較した上で判断することをおすすめします。

まとめ

実家を減築して平屋のように暮らす選択肢について、覚えておいてほしいポイントを整理します。

  • 2階を撤去し1階完結の暮らしにすることで、耐震性が大幅に向上する
  • メンテナンス費用・固定資産税・光熱費も合わせて削減できる
  • 費用相場は1㎡あたり10万〜15万円、全面リフォームを含めると600万〜2,500万円前後
  • 耐震補助金・住宅ローン・贈与税の非課税特例など、活用できる制度がある
  • 確認申請の必要性は工事内容によって変わるため、事前の専門家確認が重要
  • 構造上の制約や日当たりの変化など、デメリットも理解した上で判断する

「広すぎる家を持て余す」から「コンパクトで安心な暮らし」へ。減築は、これからの人生を軽やかに楽しむための有効な選択肢の一つです。

 

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