
毎日の食事や団らんの場として、家族が集まるダイニングテーブル。
そのダイニングチェアを引いたり押したりするたびに、「ギギッ」と嫌な音が鳴ったり、お気に入りの床に擦り傷がついてしまったりして、ストレスを感じていませんか?
清新ハウスがご提供する自然素材の住まいにおいて、極上の足触りをもたらしてくれる「30mm厚の杉無垢床」。
その柔らかく温かい質感をいつまでも美しく保つために、最も気をつけなければならないのが、実は「椅子の脚」なのです。
「脚の裏にキズ防止のフェルトは貼っているから大丈夫」と思っている方も要注意です。
最後にそのフェルトの裏側をチェックしたのはいつでしょうか?
毎日体重がかかり、床と摩擦を起こすフェルトは、ホコリや髪の毛を巻き込んでガサガサになったり、粘着力が弱まってズレてしまったりします。
その状態を放置すると、フェルト自体がヤスリのような役割を果たし、逆に床を激しく傷つける原因になってしまいます。
今回は、大切な無垢床を守るための超実用的なセルフメンテナンスをご紹介します。
ホームセンターや100円均一の資材を使って、今週末のわずか10分でできる「正しいフェルトの選び方」と「絶対に剥がれにくくする交換のコツ」をマスターしましょう。
1. 杉無垢床の「柔らかさ」と、椅子の脚が与えるダメージ
メンテナンスの前に、なぜこれほどまでに椅子の脚に気を配る必要があるのかを知っておきましょう。
私たちが標準仕様としている30mm厚の杉板をはじめとする針葉樹は、細胞の中にたっぷりと空気を含んでいます。
この空気の層があるからこそ、冬の朝でも素足で歩けるほどの温もりがあり、適度なクッション性が足腰の疲れを軽減してくれます。
しかし、この「温かくて柔らかい」という最大のメリットは、裏を返せば「局所的な強い圧力に弱い」ということでもあります。
大人が椅子に座った時、その体重は4本の細い脚の裏という、ごくわずかな面積に集中します。
もし脚の裏が硬い木のままだったり、フェルトがすり減ってプラスチックの部品が露出していたりした状態で椅子を引きずれば、柔らかい杉の床には一発で深いえぐれ傷や擦り傷がついてしまいます。
だからこそ、椅子の脚裏のフェルトは、無垢床の命を守る「最前線のクッション」として、定期的な点検と交換が絶対に不可欠なのです。

2. どれを買えばいい?「正しいキズ防止フェルト」の選び方
ホームセンターや100円均一に行くと、シールタイプ、打ち込みタイプ、靴下のように被せるキャップタイプなど、様々なキズ防止グッズが並んでいて迷ってしまいますよね。
無垢床のダイニングチェアに最もおすすめなのは、手軽で床を傷つけない「シール(粘着)タイプの高密度フェルト」です。
選ぶ際のポイントは以下の3つです。
・厚みと密度を重視する: 安価なものはフェルトが薄く、すぐにペチャンコに潰れてしまいます。最低でも「厚さ2〜3mm以上」あり、指で押しても簡単にはへこまない「高密度・硬質」と書かれているものを選んでください。
・サイズは「脚の裏より1〜2mm小さめ」に: ここが非常に重要です。脚の裏と同じサイズ、あるいは少しはみ出すような大きなフェルトを貼ると、はみ出た部分にホコリが絡みつきやすくなり、そこから粘着面がめくれて剥がれる原因になります。必ず、脚の輪郭から1〜2mm内側に収まるサイズを選びましょう。
・自分でカットできるフリーサイズが便利: あらかじめ丸や四角にカットされているものも便利ですが、ハサミで自由に切れる大判サイズを一つ買っておくと、どんな形の脚にもジャストサイズで合わせられるので重宝します。

3. 剥がれにくさが劇的に変わる!10分のDIY交換ステップ
良いフェルトを買ってきても、ただ古いものを剥がして新しいものをペタッと貼るだけでは、数週間ですぐにズレてしまいます。
以下の「ひと手間」を加えることで、フェルトの寿命と密着度は劇的に変わります。
【ステップ①:古いフェルトと「粘着残り」を完全除去(重要!)】
古いフェルトを剥がした後、脚の裏にはベタベタとした接着剤やホコリの塊が残っています。
これを放置したまま新しいシールを貼るのが、すぐに剥がれてしまう最大の原因です。
シール剥がし液を使うか、なければ紙やすり(サンドペーパー)で脚の裏を軽く削り、古いベタベタを完全に落として木肌を平らにします。
【ステップ②:アルコールで「脱脂」する】
ベタベタが取れたら、消毒用アルコール(または除光液、ウェットティッシュでも可)を含ませた布で脚の裏をゴシゴシと拭き、油分と細かい木の粉を完全に拭き取ります。
この「脱脂」を行うことで、新しいシールの粘着力が100%発揮されます。
【ステップ③:少し小さめにカットして貼り付ける】
脚の裏が完全に乾いたら、いよいよ新しいフェルトの出番です。
脚の形より1〜2mm小さくなるようにハサミでカットし、空気が入らないように中心から外側へ向かってギュッと強く押し当てます。
【ステップ④:プロの裏技「ドライヤーで温める」】
最後に、貼り付けたフェルトの上からドライヤーの温風を10秒ほど当てます。
シールの粘着剤は熱を加えることで柔らかくなり、木の繊維の奥深くまで入り込みます。
温かいうちに上から再度強く指で圧着し、そのまま冷ませば、驚くほど剥がれにくい強固なフェルトの完成です。

「手入れの手間」が、家への愛着を育む
家じゅうのダイニングチェアの脚をひっくり返し、綺麗に掃除してフェルトを貼り替える。
たった10分〜15分程度のDIYですが、終わった後に椅子をスッと引いてみてください。
これまでとは全く違う、滑らかで無音の心地よさに感動するはずです。
無垢の木や越前和紙といった自然素材の家は、プラスチックやビニールで覆われた工業製品の家とは違い、住む人の「手入れ」を必要とします。
しかし、その手入れの時間は決して面倒な労働ではありません。
ご家族みんなで「この床、気持ちいいね」と語り合いながら椅子をメンテナンスする時間は、住まいへの愛着を深め、モノを大切にする心を育む豊かな時間となります。
もちろん、どれだけ気をつけていても、生活していればいつかは小さなキズがつきます。
でも、しっかりと手入れをしながらついたキズは、決して「劣化」ではなく、ご家族の思い出が刻まれた「経年美化」の証です。
今度の週末は、ぜひご自宅の椅子の脚裏をチェックして、大切な住まいを優しく守るセルフメンテナンスに挑戦してみてください。
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