皆さんは「FRP」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
普段生活している中ではあまり意識することのない言葉かもしれませんが、実は私たちの住まい、そして身の回りの様々な建築資材に欠かせない非常に優秀な素材なんです。
建築現場に立っていると、木材や土といった自然由来の素材の素晴らしさを実感する一方で、現代の住宅性能を根底から支える最先端の工業素材の力にも驚かされます。
今回は、そんな住宅の「守りの要」とも言えるFRP素材について、ご解説します。

■ FRP(繊維強化プラスチック)とは?
FRPとは、「Fiber Reinforced Plastics」の頭文字を取ったもので、日本語では「繊維強化プラスチック」と呼ばれます。
簡単に言えば、プラスチックの中にガラス繊維や炭素繊維を混ぜ込んで固め、強度を飛躍的に向上させた複合素材のことです。
プラスチック単体では割れやすかったり強度が足りなかったりしますが、そこに細かい繊維の骨組みが入ることで、「鉄のように強く、プラスチックのように軽い」という魔法のような素材になります。
錆びることもなく、腐ることもないため、建築において非常に重宝される素材です。
■ 建築現場で活躍するFRPの代表例:バルコニー防水
住宅建築において、FRPが最もその威力を発揮するのが「水回り」、特にバルコニー(ベランダ)の防水工事です。
「FRP防水」と呼ばれるこの工法は、今や木造住宅のバルコニー防水の主流となっています。
臭いは少しキツいですが・・・
ガラス繊維のマットを敷き詰め、そこに液状の樹脂を塗って硬化させることで、継ぎ目のない強靭な防水層を形成します。
非常に水密性が高く、かつ軽量であるため、建物の構造に余計な負荷をかけません。
雪が降り、雨も多い地域において、外に面したバルコニーからの漏水を完璧に防ぐFRP防水は、建物の寿命を延ばすために極めて重要な役割を担っています。

■ ユニットバスなど、見えないところでも活躍
バルコニー以外にも、皆さんが毎日使うお風呂(ユニットバス)の浴槽や床、壁パネルにもFRPは広く使われています。
水や熱に強く、優れた保温性があり、さらに人間工学に基づいた滑らかな曲線など複雑な形状にも加工しやすいため、肌が直接触れる浴槽には最適な素材となる訳です。
他にも、公園のすべり台などの遊具、マンションの受水槽、ボートの船体など、高い耐久性と耐水性が求められる過酷な環境下で、FRPはジャンルを問わず重宝されています。

■ 適材適所の素材選びが「強い家」をつくる
日頃の家づくりにおいて、杉の無垢床や越前和紙といった、呼吸をする自然素材の心地よさを何より大切にしています。
しかし、家全体を長く安全に保つためには、それらの自然素材を「水や湿気から守る」工夫が絶対に必要です。
人が触れ、日々を過ごす居住空間には温もりのある自然素材を使い、雨や水に直接晒される過酷な部分にはFRPのような強靭で防水性に優れた最新素材を採用する。
この「適材適所」のハイブリッドな組み合わせこそが、長寿命で快適な住まいを実現する鍵となります。
FRPは決して表立って目立つ存在ではありませんが、間違いなく私たちの暮らしを足元から力強く支えてくれる「縁の下の力持ち」だと思います。
これから家づくりやリフォームをされる方は、ぜひこうした「見えない素材の働き」にも目を向けてみてください。
家づくりの見方が、また少し面白くなるはずです。
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