構造計算では上記のような計算式が用いられます。
新潟は多雪区域に含まれますので、計算時に積雪荷重を加味しなくてはなりません。
例えば、秋葉区での建築の場合、新潟市が定めている積雪深さ(垂直積雪量)は120~130㎝です。
この積雪深さだと
固定荷重G+積載荷重P+積雪荷重3900N(新潟県が定める単位荷重30N/㎝/㎡×垂直積雪量130㎝)
という式が成り立ちます。
ニュートンだと分かりにくいと思うので、およそ10N=1㎏と考えます。そうすると、この計算式上で部材にかかる重さは390GPキログラムとなります。
この想定される積雪深さを超えた積雪があった場合、積雪荷重は増えます。
10㎝増えれば1.08倍に、20㎝増えれば1.15倍になり、建物にはより力がかかることになります。
390㎏の1.08倍は421.2㎏、1.15倍では448.5㎏となり、30㎏ずつ増加していきますが、これはあくまである部材ひとつにかかる重さです。
建物は一つの部材だけでは建ちませんのでこれが何個もあると考えると、想定を大きく超えた重さがかかっていることになるのです。
新潟県でも雪の重みで家屋が倒壊した事例もありました。
これは想定以上の積雪があって、それに建物が耐えられなくなってしまったからです。
屋根上の雪下ろしは危険ですが、倒壊の危険もでてくるので、雪対策はしっかり考えなければなりませんね。