これから住まいづくりがスタートするお住まいの模型です。お施主様のご希望で、窓はできるだけ小さく高く計画しました。窓を小さくする理由としては、家の中を見られたくないという思いや防犯のためなど様々です。
小さい窓のメリットはプライバシーを確保できること、防犯性に効果があることや窓が小さいことで置ける家具の幅が広がることなどが挙げられます。こちらのお住まいは窓高が2m、窓自体の高さは50㎝ほどなので窓下のスペースが広くなります。窓が大きい分、窓下の壁の部分は小さくなってしまいます。できれば家具や棚は壁に沿って置きたいですよね。小さく高い位置に窓を計画することで窓下を有効利用できます。
デメリットは採光や通風面に関することが挙げられます。窓が無ければ光は入りません、風は通りません。換気設備で空気を循環させることはできますが、自然の空気が気持ちいいのは言うまでもありませんよね。小さくするなら窓を無くしたいという考えもあるかと思いますが、居室(リビングや寝室など人が継続的に使用する部屋)では最低限の採光面積というものが定められているので、窓を無くすことはできません。