外壁を板張りにする一番の魅力は、木材の持つ独特な風合いです。金属系のサイディングなどは年数が経っても見た目は変わりません。しかし木材は年数が経てばたつほど風合いが増して木の良さが現れてきます。これは生き物である木でしか出すことはできません。内装で使われる木材も同様ですが、使っていくうちに木目が浮き出てきたり、肌触りがかわってきます。この変化を楽しめるのが板張りのメリットです。
デメリットとしては防火性能が低いことが挙げられます。木材でできている板張り外壁は、基本的に防火性能は低いです。防火地域などに指定されている場所では使用できないので、注意が必要です。他にも、木は生き物ですので、反ったり割れたりしてしまうこともあります。そして腐ってしまうことも。木材は、水分・栄養(木材の主成分セルロース・ヘミセルロース・リグニン)・温度・酸素の4つが揃うと、腐朽菌が活発化し木材を腐らせてしまいます。木材があるだけで栄養が与えられ、日光によって温度があがり、空気に含まれる酸素によって腐朽菌は発生します。ちなみに、水の中に完全に沈んでいる木材は水によって酸素が絶たれて腐朽菌が発生しないので腐りません。