吹き抜けのメリットとして、開放感や室内が明るくなる、空間につながりを持たせられるなどが挙げられます。吹き抜けの多くは2階のホールに隣接して計画されるので、このメリットはホールについて該当すると考えてもいいと思います。
ですが、吹き抜けの周り全てがホールではありませんよね。もちろん個室にも隣接します。個室の吹き抜けに面する壁に開口部を設けることで、部屋の中にいても1階にいる家族の存在を感じることができますし、部屋から出なくても1階にいる家族と会話ができるのはいいですよね。また暖かい空気は上にあがってくるという性質があるため、個室の暖房をつけなくても室内が暖かくなるのもメリットの一つです。
しかし、その空気にはキッチンで発生するにおいも混ざってしまいます。吹き抜けの場合、においやすぐ下の部屋で起こる生活音などが気になってしまうというデメリットも。開口部があることで直に個室内に音が入ってきてしまうことも考えられます。ですので、出入口以外に吹き抜け側に開口部を設ける場合には、開きっぱなしではなく建具をつけることをお勧めします。においや音を遮断してくれますし、開口部の下は1階の床でそれなりの高さがありますので小さなお子様が身を乗り出して落下するのを防止します。建具の開きを制限できるようにするのも一つの手ですね。