二世帯住宅を計画する際に家族でしっかりと話し合って頂きたいことの一つが、「住んでからの光熱費の分担方法」です。
完全同居型や部分共有型の二世帯住宅の場合は、どちらの世帯がどのくらい電気や水道を使っているかが分かりにくいため、「食費は世帯ごとに分担するけど、光熱費はどちらか一方の世帯が負担している」というご家庭も多いようですが、後々トラブルにならないよう家族で話し合いの場を設けましょう。
ある調査によると、食費や光熱費などの家計の分担方法について、「計画時に事前に話し合って決めたという家族」の方が、「住み始めてから決めた」という家族よりも、二世帯住宅に対する満足度が高いという結果が出ています。
建築費用に関わる初期費用の分担だけでなく、住んでからの費用分担についても前もって決めておきましょう。
また、完全折半という方法もありますが、少し注意が必要です。
計画時に話し合い、お互いが納得した上で「折半にする」と決まったとしても、いざ住み始めてみたら世帯間の生活リズムや暮らし方の違いに気が付き、「使用量が全然違うのに折半なんてやっぱりおかしい」「使用量が気になって気兼ねなく生活することができない」という不満に繋がってしまうかもしれません。